絞首台に架かるオオロラ

on a Vacance by " Mimosa / Becrux " for the Queen of Melancolia : brought to you by Arima Writing Ghost

【Music001】Blonde Redhead


もともとFacebookのアカウント上で、「今日の音楽」という風情で毎日1曲、めっちゃランダムに音楽を紹介していたのだが、

 

というか今年の年始にApple Musicのアカウントを取得。その掟破りな利便性というか反則の一手っぷりというか下世話な話 お金のかからなさに

「うわー、これ、もうアレじゃん、うわ、まじ、うーわー」

と思い、やにわに「今日の音楽」と題して投稿を開始し、上のように日付をつけた。

 

更新が滞ればそれが瞬時に白日のもとにさらされ、衆目与り知るところとなるため、

「出不精 / 筆不精」と 世の怠慢を両手でかき集めたる己が性分を十全に悟り、敢えての毎日更新宣言!キエエエエエイ‼︎‼︎‼︎

 

そんなつもりで臨みましたが、まあ退路を断てば墜ち、背水の陣を敷けばたちまちお水にドボンで終了するのが今のわたくし\(   )/

結局、その企画は2月14日を最後に途絶え、気づけば花萌む卯乃月はすぐそこ哉

 

やはり、無理はいかんなと思って居ります

なんで、ここを借りて気ままにやりましょうと。毎日更新など絶対しません。

基本的に 私的な好みを俄か仕込みの解説でばらまくという まるで中国製の衛生的に危うい金平糖のようなスタイルでやっていますので事実誤認は日常茶飯。

寛仁大度で三拝九拝よろしく存じます。

 

 

Blonde Redheadです。

日本人女性と双子のイタリア人男子のバンド。19歳の時に邂逅して以来、大好きなバンドです。初期はガレージロック・グラムっぽさの残る荒々しい音を鳴らしてましたが、その後カドが取れ、妖艶なヴォーカルの美しい円熟のアートコアと花開きます。

自分が出会ったのもちょうどその時、4ADというレーベルに移籍した時くらいかな。

タワレコ新宿店で当時の新譜「Misery Is a Butterfly」を一聴して撃ち抜かれた。

 


市内にCDショップがほとんど無い様な町から上京してきた矢先の巡り逢い。

東京ってすげえやウォウウォウオ、と快哉を叫んだのも懐かしい思い出

(※彼らはニューヨーク在住なので別に東京はすごくもなんともない)

 

冒頭のムービーは、その次に彼らが出したアルバム「23」より。

このアルバムが、彼らの中でも傑作との呼び声たかく、表題曲「23」や「Dr Strangeluv」など、冒頭からキラーチューンが満載。その中では、この「The Dress」という曲は アルバム3曲目の、テンション的には中休みなポジションに位置するんですが、個人的にはこの曲が一番好きで。

 

彼らの魅力はたくさんありますが、ひとつ大きいのはリズムセクションの入り方。

さらっと、普通では有り得ないドラムの使い方をするのね。この曲は、サビしかドラムが入らない。でも楽曲をそこに持ってくまでの高揚感よ。サビに入るときに心の中で必ずフォーカウントをとってしまう。

決して主張の強い曲では無いだけに、こういったひとつのスパイス使いの破壊力がすごい。彼ら全体に伏流・通底してる空気感もヒリヒリと、唯一無二の温度で聴き手の五感、いや第六感を包み込んでくる。先に述べた通り、日本人女性+イタリア人の双子、というバイオグラフィもその模倣不可能性・生の一回性みたいな領域にかぼそくリーチしていて、「彼らを逃したら、次はない」という様な焦燥にファンを駆り立てる。

 

言わずもがな、この心理状態を指して「虜」と云ったのでは。

今も活動を続けてる。

ミュージシャンは、いやすべからくおよその分野でそうだと思うが、「活動を続けている」ということは、そのひとの生み出したものの価値の、根幹をなすと思っている。

そういう意味では彼らが音を鳴らしてる限り、僕も聴くことをやめることはできない。

最後に1曲。そんな彼らの名盤「23」の、次に出たアルバム「Penny Sparkle」より、

「Love or Prison」で今宵を締めて、また陽の昇るまで。