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絞首台に架かるオオロラ

on a Vacance by " Mimosa / Becrux " for the Queen of Melancolia : brought to you by Arima Writing Ghost

【Recipe004】タットリタン

書く亡霊・アリマライティングゴーストがお送りする、キューピー2〜3時間クッキング。
今日は韓国の代表的な家庭料理、タットリタンをこさえます。

鶏と野菜の煮込みですね。味付けのベースはコチジャン
唐辛子もたっぷりぶつけて、アヒアヒしながら白米を掻っ込みましょう

 

【タットリタン】

・骨つき鶏もも肉(260g相当) 5本
・水 1500ml
・生姜(スライス) 2枚
・長ねぎの青い部分  1本分
・日本酒 100ml

〔A〕
コチジャン 120g
・きび砂糖 大2
・大蒜 15片(すりおろし)
濃口醤油 120ml
・韓国産割唐辛子 大6
・胡麻油 大2

・さつま芋 1本(800g相当)
・人参 1本(200g相当)
・玉ねぎ 1個(300g相当)

・長ねぎ 2本

・万能ねぎ 適量
・炒りごま 適量

 

①水、生姜、長ねぎの青い部分を鍋に突っ込んで、強火にかけ、沸かす 

②その間に、熱したフライパンに油を渡し、鶏もも肉を焼く

皮目にしっかりと焼き色をつけて、沸騰した①に投入
フライパンに日本酒を入れ、火にかけながらヘラで鍋肌に張り付いた旨味をこそげ落とし、日本酒のアルコールが飛んだら鍋に流し混ぜ、そのまま15分、中火で煮込む

③合わせておいた〔A〕を入れ、更に20分煮込み、鶏もも肉を一旦、取り出す

④さつま芋(皮付きのまま2cm角)、人参(皮を剥いて1.5cm角)、玉ねぎ(大きめのくし切り)を鍋に投入、13分、中火で煮込む

⑤味を一回確認して、生姜、長ねぎの青い部分を鍋の中より搜索、取り除く。

⑥長ねぎの白い部分(斜め1cm幅にスライス)と鶏肉を戻して一煮立ちして完成。
好みで万能ねぎと炒りごまを振る

 

***

 

韓国料理や中華料理は、おそろしい。

 

炒め物にしても煮物にしても、調味料はすでにボウルに計量して合わせておいて、それを流し込むというスタイルだからだ。
そのくせ、材料のトータル重量や水の量など、極めてアバウトに書いてあるレシピが多い。「さつま芋1本」と云われても、モノの大小で500gくらいの大きさの開きがある。
しかしそんなことはレシピには大抵記されてない。あなたが鍋に落とすのはこちらの1本500gのさつま芋か、それともこちらの1本1kgのさつま芋か。煮物の女神にそう問われ、煮えたぎる鍋の前でわたしは凍りつく。

「肉全体がかぶるくらいの水」と云われた時も戦慄した。そんなん、鍋の面積に対する肉の量でいくらでも変わるやんけ。五右衛門風呂に入る曙と、スウィートルームのダダ広いジャグジーバスに浸かる曙、両者のイメージが去来。どちらの風呂にも「バブは1個!」と云われ、途方に暮れた記憶よ。

 

ええいままよ と、清水の舞台から飛び降りる心持ちで毎回毎回、調味料を流し込んでいるのもどうかと思った。
煮物の場合は、味が濃ければ最悪 水を足せばリカバーできるが、これがたとえば炒め物で、中華鍋に回しかけた調味料の塩分が基準値の2倍でしたなんてことになったとして、レシピの書き手を証人喚問できるわけもない。水と片栗粉を足して餡にするか、一緒に食べるご飯の量を2倍に持ってゆく。どちらも涙を誘う。

 

でも 大抵のレシピはそんな心配はおくびにも出さない。
「簡単」「お手軽」みたいな文言から始まる料理本の許せないところはそこだ。

その辺の塩梅だって、レシピの執筆者は豊富な経験値でカバーして絶妙な落とし所に持ってゆけている、そういうところに対する自覚が足りない。もしくは分かっていながらあざとくそれを隠したりする。料理なんてそんなに簡単じゃねえんだよ、舐めんな。

 

とにかく、このあたり、韓国料理、中華料理では顕著に厄介です。

もうね、結局作ってみるしかないんだ。ローマは1日にして成らず。

 

上のレシピも、元はネットから引っ張りつつ作ってみたものだが、分量などは3度の試行錯誤の末、かなり変えている。最初は引っ張ってきたレシピに忠実に作り始めたが、野菜を入れた時点で鍋のスープの量が足らなすぎるという事案が発生。どうみても素材のお尻くらいまでしか浸かっていない。俺はヒヤシンスでも育てているのだろうか。やばいこのままじゃ発芽する上が発芽する と、散々なタットリタンデビュー戦となったことを思い出した。

今はとりあえず、上のレシピでひと段落。もう少し美味しくする調味料の組み合わせもあるだろうけれど、とりあえず次回作るとしても同じレシピで、これをさらに美味しく調理できるよう頑張っていきたい。

 

ポイントは以下

・鶏肉は骨つきのものを使う。煮込み料理に骨は必需。国民一人ひとりが髄から出汁をしっかり出してやれば、顆粒コンソメと戦争のない時代は必ず訪れます。

・骨つきもも肉は一度フライパンで皮目をしっかりと焼き付ける。焼きによって生じるアタリは旨味。自分は鶏皮のブヨブヨも嫌いなので、焼いて食感を変えるという意味もあります。その際に、せっかくの旨味が鍋肌にこびり付いてしまうので、酒などでこれを洗って煮込みに加える。この両者はセットでやってあげてください。用語としてはリソレ・デグラッセと云われるものです。云いこなして得意になりましょう。

 

このレシピだと、コチジャンとさつま芋と砂糖で甘みは十分すぎるほど出るので、長ねぎは煮込み過ぎないようにして青臭さと刺激を残してあげます。それに韓国唐辛子の辛味をしっかりと併せて甘みと戦わせ、互角に運んでゆくイメージです。

 

とかく料理はややこしくて複雑です。
それを「義務としてやらなきゃいけない家事」というポジションに据えると毎日の営みが本当に辛いので、趣味として楽しめるようにしておいた方が、僕はいいと思います。
簡単に語るようなことはしたくない。

【Recipe003】老虎菜

「ラオフーツァイ」と読みます。

中国・東北地方。この辺は朝鮮人やらモンゴル人やらロシア東部の遊牧民族やらが歴史的に入り乱れてたこともあって、中華の中でも非常に面白い食文化が形成されている場所なんですが、ここの代表的サラダを今日はメイク。

「年老いた虎でも、凶暴になる」という意味が込められている。

ここで云う「凶暴」とは、辛さ、とゆーこと。

つまり、このサラダに関しては「見た目に反して、辛い」と云う事が味の要諦になる。

中華では辛味の見た目は「辣」すなわち「赤」によって認識されます。この料理では、「赤」を一切使わずに辛味をつくってゆく。主役は青唐辛子です。

 

【老虎菜】

〔A〕
三温糖 小1.5
・塩 小1
・米酢 大2
・胡麻油 大1.5

〔B〕
パクチー 10本
・胡瓜 2本
・青唐辛子 5本
・長葱(白い部分) 1/2本

 

①〔A〕を混ぜ合わせ、乳化させる

②〔B〕素材を下拵えする

パクチーは根を切り落とし、4cm幅にカット
胡瓜は斜め2mm幅にスライスし、それを重ねてさらに2mm幅に千切りにする
青唐辛子は半割りにし、スプーンなどで中の種を完全に取り除き、縦に千切りにする
長葱は斜め30°くらいの角度をつけてスライス

以上を、ボウルにとった氷水におとし、5分。
サラダスピナーでしっかりと、水分をきる。

③ドレッシングと野菜を素手で混ぜ合わせ、完成

 

***

 

全ての野菜が、香りの主役となる。
そこに襲いかぶさる青唐辛子の激烈な辛味。

さらなる決め手は、胡麻油と三温糖での舌触りのコーティングとコク出し。

完成形のデザイン。

 

中国・東北地方は、スパイス使いも特徴。

本来はこれらは肉料理に多用されるので、口直しに与るサラダではそんなに陽の目を見ることはないが、もしその日の食卓で他に使われる事が無さそうなら、上のレシピにプラスで、クミン・コリアンダー・ブラックペッパーを同量、すり鉢で挽いたものをまぶしても多分 超美味しいです。粗挽きのナツメグも合いそう。

 

 

 

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【Recipe002】ヤムサバーサムンプライ

鯖とアボカド、ミントのサラダです。

ヤム=サラダ、サバー=鯖、サムンプライ=ハーブを意味するタイ語

すなわち、タイ料理です。

あんまメジャーではないけど、タイでもアボカド、鯖は食べられてるらしい。

 

【ヤムサバーサムンプライ】

〔A〕
・プリッキーヌ 2本(小口切り)
ナンプラー 大2
・レモン汁 大2
・グラニュー糖 大2

〔B〕
・鯖水煮缶 正味量160g
レモングラス 2本
チェリートマト 6個
・万能葱 4本
カシューナッツ 20粒
・バイマックルー 3枚
・人参 少量
・アボカド 1個
・赤玉葱 1/4個
スペアミント 葉の部分10g

 

①〔A〕を混ぜ合わせてドレッシングを作る

②〔B〕具材を用意する

鯖缶はザルにあけて水分を切っておき
レモングラスは根元の生食可部のみを薄くスライス(紫色が見える部分まで。上の硬い部分は生食には適してないので、出汁とるとき用に冷凍でもしておきます)
チェリートマトは4分割、万能葱は2cm幅にカット
カシューナッツは軽く色づくまでサラダオイルで揚げて砕く
バイマックルーは中心の葉脈を抜いてから極薄の千切りに
人参は生で食べられる細さの千切り、あるいはシリシリにしておく
アボカドは種をくり抜いて、スプーンで一口大にえぐってゆく
赤玉葱はスライス、さらし不要。スペアミントは葉っぱだけにしておきます

③具材はボールにまとめて入れて、しっかり冷蔵庫で冷やす

④ドレッシングを混ぜ合わせ、完成

 

***

 

タイのサラダが、ほんとに好きです

が、市井のタイ料理屋は価格設定が少々イカれてるので、サラダが主菜より高い事が多い。腹一杯タイサラダをかっ喰らいたい場合、これも自作するに限る。

 

というか、タイサラダが高いのは、もうこれは主菜としてメインでイケるからという理由なんだろうか。

この辺はちょっと調べていないので推測の域を出ないのだけれど、食文化に前菜やオードヴルといった提供順序の概念がないのか、それとも単に屋台料理の文化だからなのか、サラダがのっけから主食として通用する、この先頭打者ホームラン感がすごい。ビールとメシとで、いきなりワシワシ行きたい。

ヤムソムという、冒頭で紹介したドレッシングが鬼のマルチプレーヤーで、これさえ作っておけばもう冷蔵庫の食材はいつでも空にできます。

 

今回はとりあえず無性に鯖が食いたかったので、鯖の水煮缶をスーパーで調達しました。

 

タイサラダのポイントは以下。

①大量のミントをぶつける。今回は鯖を使ったけど、見た目の量でちょうど鯖とミントが同じ体積でもりもりしている感じがベスト。

②ミントもそうだけど、レモングラスやバイマックルー(コブミカンの葉と云われるやつ)などのハーブは必ず生のものを用意する。
近くに売っていない場合はどうするか。答えは簡単、気合い入れて遠出する、です。
買い物の途中でお腹が空いてもうどうしょもなくなってしまった場合は、吉野家に入り、牛丼を注文します。七味をたっぷりかけてそれを平らげ、泣きながら帰宅しましょう。

 

僕は東京近郊で暮らしているので、亜細亜料理なら上野大久保池袋、ヨーロッパ料理なら麻布や世田谷などに行けば大体の食材は手に入れられます。これはもう、紛れもない東京在住のメリット。

今回のようなタイ料理の場合、食材・調味料は東新宿の「アジア・スーパーストア」
ここ一件で解決サワディカ

通販も充実してます。

小粒で激辛・タイの唐辛子プリッキーヌや、レモングラス、バイマックルー、あとはホーリーバジル、タイ生姜のカーなんかも生鮮でGETできます、しかも激安。いつかこの店1軒で紹介記事を書こうと思う。

【Recipe001】麻婆豆腐

どこかに残さないと忘れてしまうから、読み物として面白かないんだけど。

作ったものの反省の記録。

 

【辣油】

・サラダオイル 200ml

〔A〕
・大蒜 2片(包丁の背で叩いて潰す)
花椒 大1
・カルダモン 7粒(半分に割る)
・ブラックカルダモン 2粒(半分に割る)
・ブラックペッパーホール 小1
・クミンシード 小1
クローブ 7粒
・シナモン 2本
・鷹の爪 7本
・白胡麻 小1
スターアニス 2粒
・月桂樹 5枚
ベイリーフ 3枚
・長葱(青い部分)2本分

〔B〕
・一味唐辛子 大2
・韓国粗唐辛子 大1
・パプリカパウダー 大1
紹興酒 小1
黒糖焼酎 小2

 

①サラダオイルに〔A〕を全て入れ、弱火でテンパリング
大蒜・鷹の爪が色づき、葱・月桂樹・ベイリーフの発色がくすんで香りが立つまで。

②〔B〕をボウルで合わせておき、熱々の①を回しかける。
酒は焦げ付き防止と風味向上目的で投入。

 

【麻婆豆腐】

・絹豆腐 2丁(600g)

・合挽き肉 600g
・胡麻油 大2
・大蒜 3片(アッシェ)
・豆豉醬 大1
・鷹の爪 2本
紹興酒 大2
・郫県豆板醬 大3
・醤油 大2

・鶏ガラスープ 400ml
・水溶き片栗粉 適量

・辣油 適量
・長葱(白い部分) 適量(アッシェ)
花椒 適量

 

①絹豆腐は2cm角にし、熱湯の中で温めておく

②鍋に胡麻油をひき熱する。挽き肉を入れ、強火のままあまりかき混ぜず、メイラード化を促す。両面にしっかりアタリがついたら中火。ほぐしながら挽き肉をカリカリにする。

③大蒜・豆豉醬を入れ香りを立たせ、鷹の爪を入れる。赤がくすんだら、紹興酒・郫県豆板醬を入れさらに炒める。

④強火に戻し、醤油を鍋肌に回しかけ、鶏ガラスープを入れ再沸騰させる。

⑤豆腐を湯切りし、鍋に入れる。塩味を確認し、水溶き片栗粉でとろみを付ける。一般的な麻婆豆腐よりとろみは抑えるイメージ。

⑥辣油・長葱・挽いた花椒をまぶしかける。

 

 ***

 

1年ぶりくらいに麻婆豆腐を作った。

 

ある程度の調味料が集まっていれば、実はものすごく短時間に、手頃な値段で作れる料理だ。スープの配合などで味をデザインすることもできるけど、個人的にはスパイスを重層的に効かせた辣油を自家製しさえすれば、麻婆豆腐自体のベースの味は至極シンプルでいいと思っている。レシピ原本は、日頃よく読んでいる調理科学ブログよりだいたい拝借。いずれ紹介しますが、この人のレシピは本当に、美味しい。

 

辣油の材料は、上野の野澤屋・大津屋などで一通り揃う。
最小ロットで全て合わせても5000円かからない。一度手に入れたらしばらくはどんな料理にも事欠かないので、一気に集めた方がいいです。

 


ポイントは4点。

①辣油は絶対に自家製。香りの次元が違う。一度作ると、失礼ですが市販の辣油なんて死んでも買う気がしません。
作り方は、上述のように非常に簡単です。配合や素材を変えて試行錯誤する楽しさもある。自分の辣油レシピを持ってこそ男というものです。

②挽肉はしっかり炒めて、メイラード反応を起こさせ旨味を増殖させる。焦げ茶色になっても怯む必要なし。

③豆豉醬・豆板醬は拘る。特に郫県豆板醬。買えるのは上野か池袋か通販くらいのもんだけど、旨味、コク、香りが段違いなのでこれに関しては御足労お掛けしなさい、マジで。

④片栗粉の決め方に注意。投入時はなるべく火加減を強くして、ボコボコ沸き立つ中に少しずつ回しかけ、しっかり混ぜる。少しとろみが足りないかなくらいで止めておく。沸騰が止まって温度が下がると、とろみはもっと増します。ゼリーのような麻婆豆腐を愛する人に食わせる奴は死すべしと心得よ。

 

僕は辛いものが好きですが、辛いものは美味い?そんなことはないと思います。

 

中華料理を作るに際して 辛味は味覚の中で、ものすごく太いベクトル。

それを活かすためには、旨味と塩味、それをしっかりぶつける必要がある。香りも同様。そういう中で 特に四川の文脈に於いては なまじ甘味は要らなくて。

醤油のみの塩味を活かした、すごく直線的な味つけ、そういうのが素敵だな、と思う。

 

せっかくヒーヒャー云いながら食うのだから、それでも美味しいと思ってもらえるように全力を尽くしましょう。

それでも案外、失敗の少ない料理。いずれにせよある程度のことは、自家製の辣油が助けてくれます。

 

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【20170317】日本一雑なラムの歴史講座

羊肉のことではなく、酒のほうね

ラムリンの方ではなく、トリッピーな方のラムの話を今日はいたします。

というか、自分がよく分かっていないので、これは勉強がてらの記事整理ということで。

 

年末くらいから、うちの常連のお客さんつながりで、近所のラムバーの人と繋がりが出来た。爾来 というほどの頻度ではないのだが、何度かそっちの店にもお邪魔して、仲良くさせてもらってる。

200種類超! そう謳われても、正直無知な自分には選ぶ術がなかったんで、店の人に勧められたラムを勧められるままに飲んでゆくというやり方で、数時間居候した結果、ついにわたしはボトル一本ぶんくらいの量のラムを吞み干し、財布の中身を空にしたまま酩酊することに成功した!!よし!このやり方じゃダメだ!

 

なんでもそうだがね

何かに教えを乞うより、まずは身銭切って試せというのが身上なので(だから貯金ができないのだが)とりあえず教科書を買い、教材を買い、そやって数をこなしてゆくことにしている。塾に通わず独学で大学受験を切り抜けたりした過去の経験から染み込んだ体質。一長一短の程は知れない。

深夜にチャリを走らせて代官山・蔦屋書店で「良い本は無えがー」となまはげの如く探索していると、タイミングが宜しかったか平積みにされてこんな本をめっけた。

 

ラム酒大全: 定番銘柄100本の全知識 | 日本ラム協会 |本 | 通販 | Amazon

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ラムについてまとまった日本の書籍の中では、これが一番肉厚だろう。取り敢えず購入。

うちの店はクラフトビールやクラフトジンには滅法強いものの、ラムやウイスキーはほとんど力を入れていないので、自分もこのあたりの知識が弱い。

というわけで、お勉強を開始。以下、クソ乱暴なラムの概要。詳しい方、どうか怒らないでください。どうか。

 

◇ラムの起源

もともとヨーロッパ大陸は、砂糖に飢えていた。

砂糖の原料のサトウキビを栽培するにはちょっと涼しすぎたので、コロンブスが「新大陸発見」しちゃった時に、「ここならあちーしイケんじゃね」と、カリビアンな島々にサトウキビの苗を植えてみると、これが大繁殖。そこでカリブにサトウキビ農園、砂糖の生産ラインを確立。

三角貿易の一翼として、砂糖をヨーロッパにバッコンバッコン輸出し始める。

砂糖は生産する際に大量の糖蜜(砂糖の絞りカス、モラセスという)を廃棄物として出すので、島々ではこれをどうしたものかと悩んだ結果、「酒にしてみっか」と発酵・蒸留。こうしてラムが爆誕。安上がりで味もまだ刺々しいものだったので、奴隷に飲ませる酒として普及した。

その後、コニャック好きのフランス系修道士が、ブランデーの技法をラムに対して援用したところ、酒質がものすごい向上。ヨーロッパの方から「うめえやん、もっとよこせヒック」と云われ、ラムが砂糖とともに一級のトレードアイテムとしての地位をゲット。

カリブの島々は宗主国が様々だったので、それぞれの国のスピリッツのノウハウが持ち込まれるようになる。(個性の多様化)

以降、産業革命を経てラムの生産効率の飛躍的な向上をみる。

 

 

こんな感じです。

つまり、もとは砂糖の副産物を廃棄せず消費するために人為的に開発されたもの、という認識なんですね。これ以降は、とりあえずいろんな地域のものを呑みながら、ラムの特徴や歴史について語っていきたいと思います。

 

さて、そんなラムですが

日本国内ではまだ普及途上とも言える状況でして 酒屋の店頭にラムが並んでたって、たかだか数種類と現状は一角 of the 氷山。 

色々な種類のラムを自宅で見たい、呑みたい、選びたい!な貴方には夜もヒッパレ、品揃えかんばしい通販サイトをさしあたり紹介しておきます

 

 

ウイスキー、ブランデー、シャンパン、ワインなどのお酒通販サイト:輸入酒のかめや

酒が好き!人が好き!酒の武蔵屋


こういうリンク貼るとブログ特有のマネタイズ臭がプンプンしますね

わたくしアリマライティングゴーストはアフィとか収益化とかは今のところ一切やる予定ないです

下世話な世界とは縁をたち暮らしてゆきたい。亡霊だもの

 

みつを

【Music001】Blonde Redhead


もともとFacebookのアカウント上で、「今日の音楽」という風情で毎日1曲、めっちゃランダムに音楽を紹介していたのだが、

 

というか今年の年始にApple Musicのアカウントを取得。その掟破りな利便性というか反則の一手っぷりというか下世話な話 お金のかからなさに

「うわー、これ、もうアレじゃん、うわ、まじ、うーわー」

と思い、やにわに「今日の音楽」と題して投稿を開始し、上のように日付をつけた。

 

更新が滞ればそれが瞬時に白日のもとにさらされ、衆目与り知るところとなるため、

「出不精 / 筆不精」と 世の怠慢を両手でかき集めたる己が性分を十全に悟り、敢えての毎日更新宣言!キエエエエエイ‼︎‼︎‼︎

 

そんなつもりで臨みましたが、まあ退路を断てば墜ち、背水の陣を敷けばたちまちお水にドボンで終了するのが今のわたくし\(   )/

結局、その企画は2月14日を最後に途絶え、気づけば花萌む卯乃月はすぐそこ哉

 

やはり、無理はいかんなと思って居ります

なんで、ここを借りて気ままにやりましょうと。毎日更新など絶対しません。

基本的に 私的な好みを俄か仕込みの解説でばらまくという まるで中国製の衛生的に危うい金平糖のようなスタイルでやっていますので事実誤認は日常茶飯。

寛仁大度で三拝九拝よろしく存じます。

 

 

Blonde Redheadです。

日本人女性と双子のイタリア人男子のバンド。19歳の時に邂逅して以来、大好きなバンドです。初期はガレージロック・グラムっぽさの残る荒々しい音を鳴らしてましたが、その後カドが取れ、妖艶なヴォーカルの美しい円熟のアートコアと花開きます。

自分が出会ったのもちょうどその時、4ADというレーベルに移籍した時くらいかな。

タワレコ新宿店で当時の新譜「Misery Is a Butterfly」を一聴して撃ち抜かれた。

 


市内にCDショップがほとんど無い様な町から上京してきた矢先の巡り逢い。

東京ってすげえやウォウウォウオ、と快哉を叫んだのも懐かしい思い出

(※彼らはニューヨーク在住なので別に東京はすごくもなんともない)

 

冒頭のムービーは、その次に彼らが出したアルバム「23」より。

このアルバムが、彼らの中でも傑作との呼び声たかく、表題曲「23」や「Dr Strangeluv」など、冒頭からキラーチューンが満載。その中では、この「The Dress」という曲は アルバム3曲目の、テンション的には中休みなポジションに位置するんですが、個人的にはこの曲が一番好きで。

 

彼らの魅力はたくさんありますが、ひとつ大きいのはリズムセクションの入り方。

さらっと、普通では有り得ないドラムの使い方をするのね。この曲は、サビしかドラムが入らない。でも楽曲をそこに持ってくまでの高揚感よ。サビに入るときに心の中で必ずフォーカウントをとってしまう。

決して主張の強い曲では無いだけに、こういったひとつのスパイス使いの破壊力がすごい。彼ら全体に伏流・通底してる空気感もヒリヒリと、唯一無二の温度で聴き手の五感、いや第六感を包み込んでくる。先に述べた通り、日本人女性+イタリア人の双子、というバイオグラフィもその模倣不可能性・生の一回性みたいな領域にかぼそくリーチしていて、「彼らを逃したら、次はない」という様な焦燥にファンを駆り立てる。

 

言わずもがな、この心理状態を指して「虜」と云ったのでは。

今も活動を続けてる。

ミュージシャンは、いやすべからくおよその分野でそうだと思うが、「活動を続けている」ということは、そのひとの生み出したものの価値の、根幹をなすと思っている。

そういう意味では彼らが音を鳴らしてる限り、僕も聴くことをやめることはできない。

最後に1曲。そんな彼らの名盤「23」の、次に出たアルバム「Penny Sparkle」より、

「Love or Prison」で今宵を締めて、また陽の昇るまで。

 


 

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【20170315】イノセント・ワールド

どういうわけかはわからないけれど、正しさを主張する人間は色気を失う。

 

そんなようなことが長嶋有の小説に書いてあった。

至言だと思う。満腔同意したところで何も建設的になれない類の名言。

 

職場で、ニュースで、身の回りを日々蠢く「正論」に少しだけ、疲れる。

言いくるめられたところで、「そりゃそうなんだけどさ」と、反論する気も失せてしまう。そういう時に、決まってあの言葉を思い出しちゃって。色気ないなあ、とか思いながら、とっととそんな生臭い土俵からは降りてしまって、最寄駅のロータリーを足早に歩いて、帰途に。

そんな「正論」ばっか聞かされるために、上京してきたわけじゃないんだよなぁ

 

日記を書いてゆきます。

自分の思うこと、興味のあること、感じたことしか書きません。

「現実との折り合い」とか「社会的なしがらみ」とか「大人なので」とか、そういう類のことからは極力逃げるように生きてきた気がする。無責任と云われればそれまでだが、当然、そういう野放図な生き方をしてきたヤツには手に入れられないもの、見えない景色があって、そこに関しては諦めている。

そういう意味では 責任は事後的に自分に否が応でも ついて回る、だから別に、いい。

 

「正論」は、もうよかろう。人は「正論」では動かない。

そんなものを聞きたいわけじゃない。無正義で無邪気で、自由と色気のある日記を。

 

だいたいが、毎日音楽を聴いて、本を読んで、料理をして、酒を飲んでいるだけの人間なので、書くことはそういうテーマになると思う。

たまに散りばめられる過去の話は冗長な自己紹介のようなもの。

普段語りに耐えるような代物ではないから、そういったこともここには書かせてもらいます。

文体や一人称やですます調もパラノイア的に千変万化しますが、そういったペルソナの柔軟性もブログの基礎体力やサステイナビリティを担保・強化しますので、何いってるかよくわからんでしょうがお許しを。

 

よろしくお願いいたします。ふつーの東京都民です。